A350αとA360αの最大の違いは、ずばりユピテル独自開発の「エスフェリックレンズ」が搭載されてるか否かです。
2019年4月に発売されたA350αは、業界初のレーザー光取締り装置に対応したGPSアンテナ内臓ワンボディタイプで、その後継機が同年10月に発売されたA360αになります。
半年足らずで新型の発売?と思われた方も多かったのではないでしょうか。
半年間という短いスパンでも、A350αとA360αの違いは「エスフェリックレンズ」、「超高精細光学フィルタ」、「取締りレーザー光超高精度判定システム」、「GPSデータ登録件数」と多岐にわたっていますので順を追って説明していきますね。
目次
エスフェリックレンズとは
A350αとA360α共に、これまでのレーダー探知機では探知できなかった、取締りの度に設置場所が移動される新型「レーザー式移動オービス」の受信に対応しています。
じゃ何が違ってるのかというとA360αは、レーザー光の受信性能が格段に進化しているんです。
その最大の特長がユピテルの独自設計による「エスフェリックレンズ」の採用です。
特長1:超広範囲での探知が可能になった
レーザー受光部にエスフェリックレンズを採用することで探知範囲が拡大して、微弱なレーザー光をも集約し探知できるようになっています。
特長2:探知距離が約3倍*にアップ!
遠方から発せられて微弱になったレーザー光を広範囲に拾って、エスフェリックレンズで集光させることで従来より約3倍も手前から探知できるように進化しています。
これは、減速を始める時間が早くなるので安心ですね。
超高精細光学フィルターを採用
探知距離を長くしたり、探知範囲を広くしたりすると、取締りレーザー光に似た妨害光も拾いやすくなり誤警報につながります。
その点を考慮してA360αでは、超高精細光学フィルターを採用しリモコンの赤外線、道路測量機器等のレーザー光を除去してレーザー光探知の精度を上げています。
取締りレーザー光超高精度判定システムを搭載
A360αは、取締りレーザー光超高精度判定システムを搭載することによって、太陽光、他車から発する自動ブレーキのレーザー光を遮断し、上記にあげた超高精細光学フィルターと合わせて「広範囲」「長距離」「高精度」を実現しています。
これらの合わせ技で、警報音が頻繁になったりするのを軽減できそうですね。
GPSデータ登録件数の向上
半年の期間ではありますが、GPSデータの登録件数の増加が図られています。
総数:160,000 ⇒ 162,000
取締り・検問データ数:56,000 ⇒ 57,000
オービスの情報が少しでも増えることはありがたいことですね。
まとめ
以上が、ユピテルA350αとA360αの違いです。
やはり一番は「エスフェリックレンズ」の採用ですね。このレンズがA350αとの大きな違いを生んでいます。
このレンズの性能を元に「超高精細光学フィルタ」と「取締りレーザー光超高精度判定システム」が加えられ、従来機より誤警報を少なくすることにも貢献しています。
このA350αとA360αは、元々公式HP用の機種でしたが、最近では楽天市場でも取り扱いされています。
A350aは割安感が出てるようです。
オービス対策を万全にしたいのであれば最新機種A360αでしょう。
補足:ユピテルの型番違いの補足説明
現在、ユピテルでエスフェリックレンズを採用しているモデルは、LS310、A360α、GS203、Z110L、LS700、Z200L、Z900Lとありますが、どれがどうなのか分かりづらいですよね。
そこで、簡単にその違いを説明しておきますね。
・特定カー量販店モデル → LS310(ワンボディタイプ)、LS700(2ピースセパレートタイプ)
・家電、一般店モデル → GS203(ワンボディタイプ)
・指定店専用モデル → Z110L(ワンボディタイプ)、Z200L(2ピースセパレートタイプ)、Z900L(4ピースセパレートタイプ)
・メーカー直販モデル → A360α(ワンボディタイプ)
となります。
販売ルート別に型番が違うのですが、ボディタイプが同じものは型番が違っていても中身はほぼ同じと考えて良いようです。
上記でいうとワンボディタイプのLS310、GS203、A360α、2ピースセパレートタイプのLS700とZ200Lが同じですね。
何となくでも違いが分かってもらえたら幸いです。